神経障害は、自覚症状が現れないことも多く、診断が難しいです。 神経障害を発症すると次のような症状が現れます。 感覚神経の障害・・・「しびれ」「灼熱感」など現れ、感覚が鈍くなります。 自律神経の障害・・・「便秘」「下痢」「発汗異常」「立ちくらみ」「勃起障害」などが現れます。 運動神経の障害・・・「筋力低下」「筋萎縮」などになります。 このような症状が現れた場合、他の病気の可能性もあります。 糖尿病の人の場合は、特に異常感覚が早い段階から現れます。 また、長い神経線維ほど障害を受けやすいのが特徴です。 障害は、左右両方に起こるのも特徴の1つです。...
感覚神経障害の進行具合は、一般的に次のような段階で分けられます。 無症状期・・・自覚症状がありません。 検査によって調べることはできます。 前期・・・つま先や足の裏に異常感覚が現れます。 具体的には、「ジンジン」とした痺れや、「灼熱感」、「ビリビリ」とした痛みなどです。 中期・・・膝から上の脚、指先まで異常感覚が現れます。 後期・・・痛みなどの感覚が感じなくなります。 神経線維が変性してしまった状態です。 後期までの症状になると、たとえば、足に傷を負っても感覚が鈍いために気づかず、「壊疽」していまい、最悪の場合下肢を切断しなければならないこともあります。 神経障害は、中期程度であれば、改善することは可能です。 しかし、後期まで進行してしまうと神経線維自体が変性してしまったり、脱落してしまうため、回復させることは難しいです。...
神経障害は、早く発見して治療を開始することが大切です。 そのために、次のような検査を行います。 <アキレス腱反射検査> 椅子の上などに膝を立てて後ろ向きに座ります。 脚をリラックスさせた状態にして、医師が専用の器具を用いてアキレス腱を叩きます。 健康な人は、刺激が伝わり、足先が自然に動きます。 神経障害の場合は、あまり動きません。 <振動覚検査> 足を伸ばして、椅子に座ります。 伸ばした足の内側のくるぶし、もしくは、足の親指に専用の器具を用いて振動を与えます。 健康な人は、10秒間以上振動を感じることができます。 神経障害の場合は、振動を感じる時間が短かったり、感じないこともあります。 このような検査をすることで、無症状期の神経障害もみつけることができます。 早期に治療を始めれば、改善しやすくもなります。 糖尿病の人は、検査を積極的に受けるようにすることが大切です。...
神経障害は、高血糖の状態が長い期間続くことで起こります。 そのため、治療の基本は「血糖コントロール」をすることです。 血糖コントロールするための具体的な方法についてまとめました。 <全身運動> 全身運動を行うことで、血糖値を下げ、血行を改善します。 全身運動には、「ウォーキング」「水中運動」などの有酸素運動がおすすめです。 しかし、頑張りすぎると逆に腰や脚などを痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。 <食事療法> 誰でも食後は、血糖値が上昇します。 しかし、その上昇する幅が小さければ血管にかかる負担は軽くなります。 血糖値の上昇を小さく抑えるには、積極的に食物繊維が多く含む食品を摂ることです。 なぜなら、食物繊維は消化や吸収が緩やかなので、血糖値の上昇も緩やかになります。 また、甘い物は血糖値を急激に上昇させてしまうので、食後に摂るようにしてください。 食後に摂ることで消化や吸収が緩やかになります。 <禁煙> たばこは、血管を収縮させる作用があります。 しかし、喫煙したままでは、十分な効果が望めません。...
神経障害の薬物療法で使用される薬は、一般的に血液循環をよくするものです。 血流を良くすることで、症状が軽減され、血糖のコントロールにも役立ちます。 また、血液中の糖が細胞に入りやすくなり、エネルギーを燃やしやすくなります。 そして、「全身運動」をすることでも血流がよくなるので効果的です。 全身運動として適している種類は、「ウォーキング」「水中運動」などの有酸素運動です。 しかし、頑張りすぎると逆に腰や脚などを痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。 他にも血流を良くする方法として、ぬるめの湯につかり、軽いマッサージをするだけでも効果が期待できます。 運動などして血流を良くしたからといって、すぐに神経障害が治るということではありません。 しかし、根気よく治療を継続することで、少しずつですが神経障害が回復していきます。 糖尿病の合併症として、早めに起こる症状が神経障害です。 神経障害を改善することで、「網膜症」「腎症」を事前に予防することができます。 ですから、あきらめることなく、治療を継続してください。...